カンヌで受賞した【パーフェクトデイズ】を観てきました
元日の能登半島の地震で、大変な年明けになりました。
日毎に被害が増え、心が痛むばかりです。
日本はどこに住んでも、地震から逃れられないのだと改めて認識しました。
地震の二次災害か、羽田で航空機事故まで起こって本当に悲しいです。
被災した方へ心からのお見舞いと、亡くなられた方のご冥福をお祈りします‥
何人かのブロガーさんが書いていらしたパーフェクトデイズを予約していたので、観に行ってきました。
実は、ティモシー・シャラメが出ているチョコレート工場と迷ったのですが、カンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞した作品を観てみたいと思っていました。
ドイツ人のヴィム・ヴェンダース監督の映画は、昔ナスターシャ・キンスキーの出る「パリ・テキサス」を観たくらいで、有名な割にあまり知りませんでしたが、日本が舞台で役者も日本人の映画をドイツ人が撮るとどうなるのか‥
上手い役者さん達がそれぞれ役にはまっていて、とてもリアルで引き込まれました。
音楽が素敵なのがすごく印象的で、そこがやはり外国映画のようにオシャレな感じ‥
映画館の音響で聴けて良かったです。
公衆トイレの清掃が仕事という寡黙な主人公が洋楽好き、文学好きという設定は、実際にはいないだろうとは思いましたが魅力的です。
おしゃれな公衆トイレの凝ったデザインと清潔さ、古い神社の美しい静寂と現代的なスカイツリー、高速道路が何重にも重なる未来的な風景と古びた小さな食堂や銭湯との対比などなど、海外の方の好きそうな日本の風景が次々と出てきます。
主人公の禅僧のような簡素な生活にも、憧れるヨーロッパの人がいるかもしれません。
フランスなどでも人気がある石川さゆりさんが出演するのも上手いと思いました。
若い女優さんがとても印象に残りましたが、長い黒髪にほっそりしたスタイルで小さな鼻の、ヨーロッパの人がいかにも好きそうな可愛い方でした。
そして、主人公の朝起きてから寝るまでをずっと演じた役所広司さんがなんといっても重要ですが、受賞されたのも納得の圧倒的な演技で、最後にはあちらこちらで鼻を啜る音が聞こえてきました。
この映画のような日々の小さな幸せが続く世の中であることを祈ります‥
今年もよろしくお願いします🎍
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