アメリカの外交官『ジョージ・F・ケナン回顧録』
アメリカ合衆国の外交官、学者であった
ジョージ・F・ケナン( George Frost Kennan、1904 - 2005)
の回顧録をやっと読み終えました
難しいところは飛ばし読みですが…^^;
回顧録といえば格好をつけたり盛ったりを想像しますが、ケナンはとにかく正直なので面白い
第1部はピューリツァー賞と全米図書賞を受賞していて、スパイ小説のようでした
生い立ちから始まり、プリンストンを卒業して外交官になり
ロシア語を専攻してアメリカとソ連の国交樹立前後の数年をモスクワで過ごし、
第二次世界大戦下再びモスクワに戻り、ベルリンのアメリカ大使館にも勤務
戦後の駐ソ大使時代には、ソ連を批判したことで国外退去を命じられました
ケナンはソ連「封じ込め」政策を提唱したことで有名で、冷戦下のアメリカ外交に影響を与えました
当時数少ないロシア通であったケナンは、ソ連の膨張主義に対抗し、持続的に忍耐強くこれを「封じ込める」べきであると主張
しかし「封じ込め」の軍事政策としての展開には反対し、アメリカ外交批判も有名
青年時代のジョン・F・ケネディとの遭遇や、研究機関でアインシュタインと一緒になったこと、スターリンに会うエピソードも面白く、
戦後日本の占領政策に関わり、マッカーサーとの関係も興味深い
長々しく読みにくい部分もありましたが、個人的には今のロシアも旧ソ連とあまり変わっていないような印象を受けたのでした
横浜の方にもらったお土産、馬蹄パイ
一目見て馬車道のお土産とわかります^^
ごちそうさまでした
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